ライターの仕事をやりはじめて、3年が経つ。昨年からはフリーランスにもなって、スタートアップに関する記事を書いたり、いつかやってみたかった雑誌の仕事をしたり、経営者の発信サポートに関わらせてもらうことになったり、とても楽しく仕事ができている。

仕事内容だけじゃなくて、働き方も最高。仕事をする場所も、時間も、相手も自分で決められるのは快適で仕方がない。決めるのもやるのも責任取るのも自分。単純明快だし一人は楽だし、本当に自分に合ってる。自由が大好きで、社内政治とか根回しも多分嫌いで、自分のことを自分で自由に決められないのが本当に嫌いなわたしにとって、フリーランス以上に満足できる働き方なんてない気がするくらいだ。

こんな感じで、「今のところはこれより自分に合うものはないだろう」と思える程度には理想の働き方を実現できているわたしだが、キャリアの始まりは散々だった。「わたしごときがこんな風になれてんの嘘みたいだしどっかに落とし穴ありそう」と今も思うし、大学を卒業したばかりの自分に「こうなるよ〜」と言っても絶対に信じてもらえなさそうである。

ライターになって3年という節目を迎えたし、この前29歳になって20代の終わりも見えてきたことだし、この辺で、2社で働いたのちにフリーライターとなった自分のこれまでのキャリアを振り返ってみることにした。

目次

新卒カードでフリーターときどきニートになる

わたしが大学を卒業したのは2017年3月。でも実を言うと卒業後にすぐに就職したわけではなかった。就活はしていたし大手に内定も貰っていたけど、社会人になることが決まって急に人生に絶望した。

休憩を入れると1日最低9時間×週5日会社に行かなきゃいけなくて、めちゃくちゃ自由がなくなるのに、もらえるお金は「家賃とか生活費引いたら全然遊べないじゃん」と思うような額で、全然いい未来が見えなくて、なんかもう全部が嫌になってしまった。大学時代は、バイトして稼いだ月10-15くらいを全部美容や服、コンサートなど自由に使ってたから余計絶望したのだと思う。

で、その絶望のあまり就職するのをやめて、卒業して1年ちょっとはガールズバーで働いたり歯科助手したり、ホストと付き合って人のお金でピザを食べながら『人間失格』などの本を読み耽ったりしていた。

でも卒業して1年経って、急に危機感が芽生え始めた。就職を放棄して以後、「どうせそんないいことないし適当なタイミングで死のう〜〜」と考えていたのだが、急に死ねる気がしなくなったからだ。わたしは昔から「死ぬのはいいけど自我がなくなるのこわすぎ!」とよく思っていた。夜眠れなくなったこともあったし、いまだにしょっちゅうこのことを考えて寝れなくなってる。

それなのに神を完全に信じることもできてないし自我がなくならないと確信することもできていない以上、絶対途中で「このまま無になったらどうしよう、それこそ死ぬ」とか思ってビビって死ねないだろうなと急に気づいた。

でもビビってそのまま生き続けるとしたら、歳をとるごとに夜職もできなくなるしいよいよどん詰まりで最悪じゃない?とか思って、自分が死ねなかった時のために、ちゃんと働いて年を取ってもすり減らない価値を自分につけることにした。

尋常じゃなく向いてなかった営業の仕事

ちゃんと就職した同級生たちからはすでに1年遅れを取っているので、ゴリゴリに力をつけないとやばい!と思って、力のつきそうな無形商材の営業に絞って二回目の就活を開始。

そして2018年夏、内定をもらえた、社員10人くらいの大阪の求人広告代理店に就職する。が、これがめちゃくちゃ大変だった。いろいろな話を聞くに、多分だいぶマイルドで優しい会社だったし、実際に上司も先輩も優しくていい人だったけど、毎日毎日テレアポしまくりで、でも全然アポ取れないし、アポ取れてもなかなか契約取れないし、なんか本当に何ひとつ上手く行かなくて最悪だった。達成したこともあったけど数えるほど、みたいな感じ。

全然理由も経緯も思い出せないけど、トイレで泣いたこともあった。これを書くにあたってどうにか思い出そうとしたけど、いくら考えてもまったく思い出せないので、自分の心のために思い出さないことにした。それくらい固く封印したいほどだったんだな〜ということで。わたしも知らないけど。

今になって思うと、あまり執着心もない上に“押す”のが苦手で、すぐに引くタイプの自分に致命的に向いてなかった仕事だなと思う。

そんな感じで1年半が過ぎ、「バリ強になって遅れを取り返すはずだったのに、取り返すどころか落伍者っぷりがさらに強くなってて本当にやばくない?」と思ってたところにコロナ禍がやってきた。

自分にできそうなことを模索したコロナ禍