このインタビューは、野生の批評家である脱輪さんをインタビュアーに、わたし、えなりをインタビュイーにして行った“書き言葉のインタビュー”です。

まず脱輪さんが質問を書き、わたしが返答するという流れを3ターン繰り返して作成しました。また、後述の通り質問・回答ともに互いが自由に編集できるとのルールのもと書いたものです。このnoteでは、脱輪さんから最初にいただいていた質問を見出しとし、2回目以降に追記したやり取りはその見出しの下に、どちらの追記かわかるような形で記載しました。

わたしたちにとってもはじめての試みでしたが、やってみると対話でのインタビューはもちろん、通常の書面インタビューとも異なる新しい感覚を得られるとても楽しい営みでした。

自由にどんどん書き足せるという性質上、恐ろしく長くなりましたが(笑)、興味のあるところだけでも、ぜひこの営みの結果を読んでいただけるとうれしいです!

目次

☆はじめに/脱輪

本を読む時のわたしになにが起こっているのかに興味があります。

それぞれがベストな状態で本を読むことは、なんらかの方法や実践的な工夫=“メソッド”を身につけることに加え、自分にとって最も心地のいい「本を読む時のわたし」の状態を作り出すための心身の調律法=“コンディショニング”をよく心得ていて、初めて可能になるように思われるからです。

ところが、一般的な読書術の本では前者について扱われることが多く、後者の視点の重要性が見落とされがちになってしまっているような気がします。 わたしはこの点を心ひそかにずっと不満に感じてきました。

そこで今回のインタビューでは、「読書術=メソッド+コンディショニング」という仮定のもとに、特に後者の方に焦点を当てた質問項目を作成してみました。

インタビューはメッセージのやり取りを介して書面の形式で行われますが、その際、わたしたちはある実験的な試みにチャレンジしてみようと思います。

「質問者・回答者ともに、質問・回答いずれもの項目について、自由に内容の追加・修正を行ってよい(ただし、項目ごと削除はNG)」 「数回ラリーを重ね、双方がOKを出した時点でインタビュー終了とする」 という特別ルールを設けてみたのです。

これにより、質問者・回答者ともに、互いが一問一答の不自由な形式から逃れ、話し言葉のようになめらかな流れのなかでより発展的な“会話”を行うことが可能になるはずです。

同時に、その時その場所に限定された通常のインタビューにおいては生まれ得ない、なにかしらおもしろい未知の可能性が飛び出してくることを期待してもいます。

年間130冊以上、ジャンル不問で多種多様な本を読破するフリーライター“読書モンスター”えなりさんの読書術=メソッド+コンディショニングの秘密が明かされることは、きっとわたしたちに豊かな気付きをもたらしてくれるはずです。

願わくば、メッセージをやり取りするなかで自由に変態(トランスフォーム)していくこのインタビューを通して、「本を読む時のわたしになにが起こっているのか?」という神秘のメカニズムに少しでも近づけますように·····

ってなわけで、ここからはいつものように気軽な調子で、大切な友人に質問をぶつけていこうと思います。 えなりさーん!

☆インタビュー

「はじめに」を読んでどう思った?

**えなり:**本の序文っぽいし、すごい脱輪さんみのある文章だなって(当たり前)

そんなお巫山戯けはさておき、書面でやりとりしてかつラリーで変化していくインタビュー、チャレンジングで楽しすぎるし、圧倒的に書き言葉のコミュニケーションが好きで得意な自分にとってもすごくいいなと思いました。

書面でインタビューすることは普通にあると思うんですけど、ラリーできるってところが良くて、インタビュイーもインタビュアーも何回も何回も心置きなく熟考して練りまくれるから、会話形式とはまた違ったものができそうだなって楽しみにしてます。良くも悪くも思想が凝縮されそう。